犬を葬儀に参列させたい。火葬場にも連れていきたい。というご喪家がありました。正直なところ、難しい注文だと思いました。
しかし、「家族同様だからどうしても犬もいっしょに参列させたい」というご要望で、駄目もとで式場を順にあたってみました。
いくつかの式場に断られた後、なんと東久留米市にある大空会館(浄牧院)のご住職が「犬も畜生などとさげすまされているが、ちゃんとした命だ、うちは構わないよ。但し境内に小便などする事は罷りならぬ」
という有難いご返事。
次は火葬場。
多磨葬祭場も、堀ノ内斎場も、落合斎場も判で押したように「盲導犬・介助犬以外は一切ダメです。例外は認めません」という返事。
「ああ、やっぱり無理か」。 でも念の為、戸田葬祭場に問合せしてみると、
「そういうことでしたら何とかします。但し目立たぬように、そして他のお客様から苦情がでたら即退場です」
という、これも耳を疑う嬉しい返事でした。
このご喪家の犬は躾がよく、下の不始末も無く鳴くこともありませんでした。葬儀に参列し火葬場にも行けました。
「いろいろお骨折り頂いて有難う。でも葬儀屋さん、うちのような家族って増えているんですよ」 と。
確かにペットの受け入れについて、式場も火葬場も考え直す時代になったような気がしたご葬儀でした。
先日私が宿直の時、以前お手伝いさせていただいたご葬家様より父が亡くなったので前回と同じ臨海斎場にて葬儀を行いと一報が入りました。
しかし、夜間でしたので故人を安置する場所がないとの事でした。そこで契約をしている霊柩自動車会社の運営する安置所(城南サポートセンター)へご遺体を移動し翌日の打合せとなりました。
ご葬儀の内容は前回と全て同じでとの事で、スムーズに打合せ&進行が出来たと思います。
親族の皆様も全員顔見知りでしたので、式当日は「また宜しくね。」とたくさんの方から嬉しい言葉をかけて頂きました。
以前にご葬儀をお手伝いさせて頂いた方からのリピートというのは、この業界においては悲しいことでもありますが、前回の葬儀がご遺族様・ご親族様に満足して頂けたのだと思うと、
より一層気を引き締めて、今後もご葬家の気持ちになって葬儀施行に務めていきたいと思ったご葬儀でした。
ご葬儀と言えば、お寺様をお呼びして通夜そして葬儀・告別式と2日間にわたって行う事が一般的在り方です。
先日行ったあるご葬儀での話しなのですが、ご家族の人数が少なく「こういう場合は、普通は火葬だけしかないのかな?」ということをおっしゃられていました。
それを受けて、代々幡斎場にある竹の間という式場をご提案させて頂きました。
十名以内であれば、ゆっくりお別れができる少人数の場合にとてもお勧めの式場です。
1日だけというお式でしたが、ご遺族からは「こういう形でのご葬儀も可能なんですね」と大変喜んで頂きました。
近年、形式にとらわれずにご葬儀を行いたいというご家族が増えております。
ご家族のご要望に対し出来るだけ多くのご提案ができたらと思っております。
何か疑問や分からないことがあれば、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
こんにちは。今日は都内の火葬場についてお話しします。
都内の民間の火葬場には、町屋斎場、落合斎場、代々幡斎場、四ツ木斎場、桐ヶ谷斎場、堀ノ内斎場、戸田葬祭場があります。
また、公営の火葬場は、瑞江葬祭場、臨海斎場があります。
瑞江葬祭場を除いた8つの火葬場は、それぞれ、葬儀のできる式場を有しており、本日は、その内の1つである落合斎場についてお話します。
落合斎場の最寄りの駅は、東西線の落合駅、西武新宿線の中井駅、JR総武線、地下鉄大江戸線の東中野駅とあり、アクセスは非常に便利な立地にあります。
(所在地は、新宿区上落合3-34-12)
落合斎場には、火葬場に式場が併設されており、お通夜、葬儀告別式から荼毘にふすまで、移動する必要がないところも便利なことから利用される方も多いです。
また、落合斎場から比較的近い場所に、葬儀を執り行える式場も多数あります。例えば瀧田会館、最勝寺壇信徒会館、落合第一地域センター、全龍寺蓮華斎場、天徳院、宝仙寺太子堂(他にも多数)など。
それぞれの式場で葬儀をあげ、出棺し落合斎場で火葬されます。
私個人的に落合斎場が好きなところは、まず式場がとてもきれいなところです。
落合斎場に行かれた方は、ご存じだと思いますが、初めて来る方が、口々に「きれいな火葬場ですね~」とおっしゃいます。
また、落合斎場は、新宿区に所在する為、JR新宿駅から比較的近いので、ご会葬に来られる方にも交通の便が良いと思います。
地方から来られる方も、新宿駅周辺など宿泊施設も多数ありますので、落合斎場はおすすめです。
さてここ15年前くらいから葬儀を火葬場の式場でされる方が多くなりました。
(博善社さんが四ツ木斎場から始めて、町屋、落合、堀ノ内、代々幡、桐ヶ谷と順次改築し、きれいな明るい式場になったことも、その理由のひとつと思われます。)
こういう斎場には、複数の式場があり、隣り合わせに3つ4つあるいは5つ並んでいます。
例えば代々幡斎場は6つの式場がズラット並んでいます。
私共が入口から3番目の式場で施行していたとします。
式場の目の前にタクシーが止まるのをいつもチェックし、タクシーが来るとすばやく式場の扉を開け、タクシーから降りてきた方に「○○家さまのご会葬でしょうか?」とご案内しますが、帰ってくる返事は大体「いいえ違います、△△家です」と。
たくさん式場があるので、見極めるのはかなり困難!
タクシーに名前を書いておくこともできないですしね。
斎場を建設する際になぜ気がつかないのだろう?とも思いますが、土地もたくさん必要で簡単にはいかないんでしょうね。
どうにかしてタクシーを見極められる方法を考える今日この頃。
斎場もいろいろ観察してると面白いですよ。(こういうのって日本人の癖なのかなー)と思いながら。
先日、桐ヶ谷火葬場で私が担当したご葬儀で、記憶に残る出来事がありました。
お亡くなりになられた方は単身赴任(沖縄)の方で、沖縄よりご遺族様が出て来られて打合せを行い、翌日桐ヶ谷火葬場で火葬を行うことになりました。
打ち合わせもスムーズに進み、決まった内容で準備を急いでいたのですが、その夜、急遽故人が勤めていた会社から「会社負担で通夜、告別式を行いたい」との連絡を受け、予定を変更し 平和の森会館という式場をご案内して臨海斎場で火葬することになりました。
かれこれ約10年間この業界でお仕事をさせて頂いている私ですが、会社が社員の為に葬儀代を負担するという事に凄く驚愕もしましたし、「なんて素晴らしい会社なんだろう」「故人の方はとても信頼のある方だったんだろう」と思いながらお手伝いをさせて頂きました。
最終的な打ち合わせ等は、故人が勤めた会社の専務取締役とも進めさせて頂いたのですが、「社員と社員のご家族を大切にする」という方針と言えばよいのか、理念と表現した方が適切なのかもしれませんが、本当に素晴らしい会社(組織)だと感じました。
ご遺族は、火葬後に臨海斎場より羽田空港に向かいその日に沖縄にお帰りになりました。
あっという間の3日間でしたが、本当に色々なことを勉強させて頂いた、とても印象深いご葬儀でした。
一昔前まで、ご葬儀と言えば御自宅で行う自宅葬が主流でしたが、今は御自宅の御事情(マンション住まい)等で式場、ホール等を借りて行う事が一般的となっています。
中でも火葬場に併設されている式場を利用したいとおっしゃるご遺族が大変多くおられます。
東京23区には、町屋斎場、四ッ木斎場、堀ノ内斎場、落合斎場、代々幡斎場、桐ヶ谷斎場、戸田斎場、そして臨海斎場があります。これらの式場は火葬場併設という事で、移動も無く、天候にも左右されず、ご遺族の方々には大変喜ばれます。
ただし、人気がある式場ですので葬儀までお待ち頂く事が多々あります。
その中で、私共はご遺族のご要望、ご意見をお聞きし御意向に沿ったご葬儀を御提案できればと思っています。悔いの残らないご葬儀、心に残るご葬儀のお手伝いができれば幸いです。